FC2ブログ

私のタイ生活、3年間の体験

 

 

私のタイ生活、3年間の体験

 

 

私は、夫の海外赴任に伴って、3年間、家族で タイに暮らすという経験をしました。

職場からその体験記をブログに書けと言われて、書いて提出しましたら、最初から最後までタイ人を蔑視しているとこっぴどく批判されてしまいました。

3年間もタイで生活しながら、タイ人との交流がなかった事実を振り返っただけでも厳しい批判は納得できるものでした。

 

 日本には未だ差別偏見いじめといった問題が数多くあります。日本でもニュースでよく取り上げられていますが、聞きたくない情報です。

 自分自身でも日常生活の中で、物事を偏見の目で見ていることは知らずにあるかもしれません。日々の生活からの先入観もありますが、個人の勝手な思い込みや間違った見解から生まれることが多いように感じます。今の社会がもたらした影響も少なからずあるかもしれません。

 私職場であるスローテンポ協会誰もが社会参加し誰もが輝くことを目指し、社会から差別偏見をなくそうとしています。

 

 タイ人に対する差別偏見が私自身にあると指摘されて、差別偏見は、知らず知らずのうちに育てられ、誰かが指摘しない限り気付かないということに驚きました。

 私たち家族は、どこにでもあるごく一般的な家族です。ということは日本という社会が、差別偏見を生んでいるのかもしれません。

 

 今の日本の社会を見直すために、まず始めに、たまたま私が体験したタイでの生活のありのままを紹介したいと思います。タイ人を蔑視しているところも正直に記しました。

そして本当に伝えたいことは次回にまとめます。第二章として帰国、当時の体験(今回の記述)を振り返って、日本の現実との関連を考えてみます。

 

 

 

~タイ・バンコクでの生活~

 

 夫の海外赴任によりタイのバンコクに3年間住むことになり、当たり前に住んでいた日本という国での生活が、どれだけ便利で豊かさの恩恵を受けていたのかを知りました。

 

 私が抱いていたタイのイメージは、空気が悪い、汚いといったあまりよくない印象でした。タイに来たばかりのころは、いろいろなものを偏見の目で見ていたことは多くあったと思います。

 言葉が通じないことを理由に、その時の私は、現地の人とはほとんど関わりを持たず、言いたいことがあっても諦めていたことが多かったと思います。意思疎通が簡単にできる日本人とばかり関わっていました。

 

 最初は知らない土地での生活に戸惑い、当時の私は毎日が憂鬱でした。不便を感じることも多く、日本での生活がとても懐かしく思い過ごしていました。

 

 しかし、知らない土地だからこそ、自分から行動を起こさないと何も始まりません。不安ながらも少しづつ行動範囲を広めていきました。

 まずは、私のタイでの生活の中で、その当時の私が感じたことや疑問に思ったことを簡単に紹介したいと思います。

 

治安に関すること

 

 東南アジアの中でも、比較的タイの治安は良いとされていますが、犯罪件数は日本に比べると、約10倍だそうです。私が在住している時も、日本大使館から日本人が巻き込まれやすい犯罪などの注意勧告がしばしばありました。

観光客の多い場所で起こっているケースが多く、実際に我が家も子供のゲーム機、携帯電話など数回スリの被害にあいました。それからは、今まで以上に注意しながら生活していきました。

 

 在住中の2013年、首都バンコクで大規模なデモが起こり、デモ隊による主要道路封鎖、日本人学校が臨時休校になるなど、事態は悪化し、非常事態宣言が発令されました。その期間、大使館からは夜間外出禁止、生活も制限され、外出が許可されている時間内に、水や食料を買いだめする日本人も多くみられました。現地の人は、慌てる様子もなく、普段通りの生活をしていたと思います。情報が混乱する中で、不安な時を過ごしたことを覚えています。日本ではあり得ない出来事なので、改めて日本は平和な国だと再確認しました。

 

まいに関すること

 

 バンコクの中でもスクンビット地区の一には、多くの日本人が住んでいます。まわりには病院やスーパーなどがあり、立地条件がよく、日本人にはとても住みやすい環境でした。日本人向けのお店も多く、日本語の看板もよく見かけ、日本にいるような感覚になったこともありました。

 

 現地の人の働く場として、日本人家庭の家政婦をしている人が多くいます。タイでは家政婦がいることが珍しくないと聞き、日本人はとても贅沢な生活をしているのだなと驚きました。周りの日本人の話によると、現地の人に働く場を提供しているという意味で、タイの就業のために役に立っている事だそうです。

 私は、他人に家のことをやってもらうのは抵抗があり、必要なかったのですが、前任者からの引継ぎでやむ得なく、週に2回少ない時間だけ来てもらい、主に部屋の掃除やアイロンなどをしてもらいました。私は、その時間になるとわざと外出し、気を使いながら過ごしていたので、とても複雑でした。

 

食事に関して

 

 普段の食事は、日系のスーパーがあるので、食材を購入し自炊していました。

豚肉・鶏肉など、肉類は安いですが、野菜はものによっては高いと感じるものもあります。日系のスーパーなので、日本にあるような野菜も一通りはありますが、種類は少なく、ほとんどがタイ産のものです。オーガニック店もあり、こだわっていた人もいましたが、私は不安ながらも、ここに住んでいる間は、食材に関しては割り切っていたことのひとつです。

 

 タイでは、屋台を多く見かけます。道端にテーブルを広げて、現地の人は、そこで食事をしています。自炊をするより、屋台で食事を済ませる人が多いようです。1食100円~300円程度なので、日本に比べるととても安いです。

 来たばかりの頃は、食中毒の心配もあり、こんな暑いところに食材が保冷されておらず、衛生上大丈夫なのだろうか、と疑問に思っていました。日本では考えられないような光景だったので、私はいつも通り過ぎるだけでした。

 タイの生活に慣れてくると、ローカルなタイ料理のお店や、知人から美味しいと噂の屋台でいろいろなタイ料理に挑戦しました。苦手なタイ料理もありましたが、ほとんどが安くて美味しかったです。

 

 現地では飲み物(ジュース等)・食べ物がビニール袋に入って売られているのをよく見かけます。飲み物は、ストローを袋に差して飲んでいます。コスト面を考慮してのことでしょうが、最初見たときは、日本との感覚の違いに、とても驚きました。

 

交通事情に関して

 

 バンコクは、とにかく渋滞が多い都市です。車での移動は特に時間がかかります。信号が少ないわりに信号の待ち時間が長く、一方通行の道路が多いことや遠回りしないと目的地に辿り着けないケースが多いです。タクシーで5㎞の道のりを1時間かけてようやく辿り着いたこともありました。交通に関しては、改善すればいいのにと当時はいつも疑問に思っていました。

 

 道路は、日本のように舗装されている道は少なく、亀裂が入っていたり、道路が盛り上がっていたりする箇所が多いです。歩道がある場所が少ないので、歩くのも一苦労でした。幹線道路でさえ、横断歩道がない場所が多いので、自分でタイミングを見計らって、渡る状態です。タイでは、歩行者優先というより、車優先という感じがしました。

 

 移動手段としては、タクシー、シーロー(軽トラックの荷台を改造して乗り物にしたもの)、BTS(モノレール)、バス、バイクのタクシー(バイタク)などがあります。日本に比べると、料金はとても安いです。

 

 

環境問題に関して

 

 バンコク首都圏地域では、自動車排気ガスによる大気汚染、生活排水や工場排水による水質汚染、ゴミ問題が深刻な問題になっているそうです。実際に生活してみて、交通量の多い主要道路などでは、自動車、バイクからの排気ガスの大気汚染が目に余る勢いでみられ、人体に影響はないのか不安に思うほどでした。部屋の窓を開けておくと、床が黒くなることもあり、洗濯物などは部屋干しにしている家庭が多いです。

 

 水質汚染に関しては、バンコク市内を流れるチャオプラヤ川の水質汚染が深刻化されているそうです。タイに来てチャオプラヤ川を初めて見たとき、川の水が濁っていることに驚きました。

 工場からの不適切な排水や下水道の整備の遅れなどが原因であると考えられているそうす。当時生活してみて、水道水、シャワーの水でも、濁った水が出ることもよくありました。水の供給には問題ないようですが、水道管が汚染されているともいわれています。

 

 最後に、ゴミ問題です。タイでは、国の発展に伴い、人々の生活が豊かになった反面、ゴミの量が増加し、大部分が廃棄物処理が行われず、埋め立てられているといいます。

 当時、私が住んでいたタイの住居では、ごみの分別特になく、決まった場所ならいつでもゴミを出せる状況でした。

空き缶電池などの有害物質も一般のゴミと一緒に出されていることに、とても驚きました。ゴミの袋も、日本のように半透明な袋ではなく、黒色の袋が一般的で中身は、全く見えません。個人での分別作業はされておらず、業者が行っているということも聞いたことはありますが本当のところは分かりません。街の中には、ゴミ箱が色別に置いてあるのを見かけますが、特に分別表示されているわけではないので、何を入れても問題はないようです。

 日本では、細かにゴミの分別が行われており、その規則を守る人がほとんどで、タイとは正反対な現状に、日本人の真面目で律儀な姿勢を改めて感じました。

 

○格差問題に関して

 

 タイでは、北部を中心とする農村部と、バンコクを中心とする都市部との地域間の格差が問題になっているようです。首都バンコクでは、様々な層の人はいますが、富裕層が多くいるように感じます。

 

 その反面、バンコク市内でも、物乞いをしている人をよく見かけました。最初見たときは、明らかに偏見な目で見ていたと思います。服は汚れていて、髪の毛はボサボサ、生活に困窮しているのがよく分かります。人通りの多い場所で、紙コップを片手に物乞いをする子供達、手足のない大人、生後間もない子供を抱いている母親と様々です。          

 信号のある交差点では、信号待ちで停まっている車を狙って、子供たちが車の窓拭きをしたり、花を売ったりしている光景をよく見かけました。 

 タイでは、日常の風景として物乞いを目の当たりにしてしまうことに、当時の私は違和感を持つ日々でした。

 

 さて、次回は第二章として帰国した現在、当時の体験を振り返って、日本の現実を考えてみたいと思います。

続く  

 

 20161227日 まどをあけたら

»»»記事一覧»»»

 

                                  

 

 

 

 

 

関連記事

Keyword : 差別 いじめ 偏見 外国人

コメントの投稿

Secret

プロフィール

うさぎもかめも

Author:うさぎもかめも
~~~~~~~~~~~~
うさぎもかめも、
白鳥もアヒルも、
コブタもオオカミも、
桃太郎も犬も猿も雉も鬼も、
若者も高齢者も
障害のある人もない人も、
誰もが参加し、誰もが輝く場をつくります。
~~~~~~~~~~~~~
このブログは
一般社団法人スローテンポ協会
が運営します。

»»»記事一覧»»» 
いま注目!
»»»こんな本があります»»»
~~~~~~~~~~~~~

最新記事
カテゴリ
最新コメント
月別アーカイブ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR