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コロナ後は、大きな店よりも小さな店

コロナ後は、大きな店よりも小さな店

 


 新型コロナウイルスの感染拡大は、街の様子も人の動きも一変させました。

 外出自粛や非常事態宣言で、商店は休業し、イベントは中止になりました。スーパーやコンビニのレジは透明フェンス越しです。電車に乗っても、人の少ない車両を探します。

「人を見たら新型コロナの感染源と思え」と、知らぬ間に教えられ、誰もが他人との接触を避けるようになりました。そして、人と人とのコミュニケーションが制限されるようになりました。

不満を我慢していると、些細なことにも敏感になり、ピリピリし始めます。些細なことでもおおっぴらに攻撃する風潮が生まれました。言いたいことを言おうものなら、必ず気に入らない人がいて、途端に攻撃してきます。同調者は攻撃をエスカレートさせます。知らないうちに、言論の自由が狭められているのです。

「こんなのはおかしい。」「このままではいけない!」と誰もが感じ始めました。

 

人は人とつながり、人と人とのコミュニケーションはなくてはならないものです。感じたこと、思ったことを他人に言えるようでなければなりません。

ところが、経済発展を目指した頃の日本では、近所づきあいは面倒なだけ、集合住宅では玄関ドアを閉じれば安心の空間だ、「人を見たら泥棒と思え!」と教えられてきました。他人との関りは、その頃からわずらわしいものとされてきたのです。

スピードと効率が美化されはじめると、人とのつながりがますますなくなります。

スピードと効率を追求すれば、規模の大きさが求められます。

大型店にとって、一人の客は消費者の一人に過ぎません。計算された顧客対応プログラムに従って客を分類し、戦略が決められます。めんどうな客は、つくり笑顔とともに排除されます。

企業買収の繰り返しでさらに巨大化していけば、人とのつながりがますますなくなっていきます。効率をとことん追い求める大きな店では、客も店員もプログラムどおりに商品を売り買いするように、知らず知らずに教育されます。そこにはロボットしかいなくなります。

反対に、小さな店には人がいます。そこには人と人とのつながりがあります。消費者と売る側とが信頼関係でしっかりつながっています。客は店主と話を交わしながら買い物をします。

誰がつくったのかわからない商品を使うのは不安だし、安心できるものだけを口に入れたい。商品についての疑問があれば、売っている人にたずねたい。

 

効率優先の大規模化は、知らぬ間に人に我慢と諦めを押し付け、人と人とのつながりを犠牲にさせてきました。

大型店は街づくりに関心はありません。ただひたすら利益を求めます。

大型店を誘致すると、もうけるだけもうけて、もうけが少なくなれば去って行きます。残されるのは、シャッター通りと、戸惑う住民たちです。競争に敗れていった小売店が復活することはありません。

競争社会の優等生たちは、なおもうそぶいています。「テクノロジーの進歩で生活は便利になる。コロナ後は、無人店舗や自動運転が実現する。病気の診断も介護もロボットがやる。」

 このままでは、将来は機械からものを買い、自動運転のタクシーに乗り、病気になったらロボットに診察してもらうことになりそうです。ロボット医師が誤診したら、「ロボット弁護士に相談せよ」と、きっと言われます。

 店員、運転手、医師、介護士はどこへ行くのでしょうか。喜ぶのはこうしたシステムを操る巨大資本と、彼らの片棒をかつぐ政治家、学者、メディアです。

競争社会の優等生たちは、いったい何を望んでいるのでしょう。実現したら店員、運転手、医師、介護士はどこへ行くのでしょうか。

 

 新型コロナは、ほんとうは、人は人とのつながりを求めていることを教えてくれました。これをチャンスに、効率優先とは何のためだったのかを考えてみましょう。

競争とは、カネのあるものたちが、他人をさしおいて自分だけがもっとカネを得るための競争のことであり、効率優先とは、効率よくカネもうけするために、客に我慢を強いるものだったのです。そこでは、人と人とのつながりは邪魔だったのです。

 競争よりも助け合いの時代が来ます。効率よりも人と人とのつながりが求められます。大規模店よりも小規模店です。

消費者一人一人の願いをかなえるには、生産、流通、顧客サービスに至るまで、小規模がよいに決まっています。そこでは生産者から消費者まで人と人とのつながりが見え、そこにはやさしさと信頼が生まれます。大きな店よりも小さな店です。

 

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Keyword : コロナ後 大きな店 小さな店 人と人とのコミュニケーション 効率優先 競争社会 人とのつながり やさしさと信頼

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