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インスタントラーメンにも歴史があった


(その2)


カップヌードルの流行



アメリカからマクドナルドがやって来たのは1971年でした。同じ年に、銀座に歩行者天国が始まり、マクドナルド1号店が銀座にオープンします。老若男女がハンバーガーを食べ歩く姿は、新時代の到来を感じさせました。

 日本では、食べ歩きは行儀が悪いと親から躾けをされていたにもかかわらず、ハンバーガーの食べ歩きが格好よくうつりました。マクドナルドが日本の食生活に革命をおこしたのです。まさに黒船の来航です。    

 カップラーメンが初めてこの世に登場したのも1971年です。それがカップヌードルです。発売直後のカップヌードルが、銀座の歩行者天国で試食販売を行ったのは、食べ歩きがファッションになった時期でした。

若者たちはカップヌードルをすすりながら銀座をかっぽしました。ハンバーガーの食べ歩きに比べ、ラーメンのすすり歩きのほうが、斬新で格好良く、若者たちから絶賛されました。銀座では、カップヌードルがマクドナルドに勝利したのです。

カップヌードルは、どんぶりを用意する必要がなく、「お湯を注いで3分待つだけ」でラーメンができるのです。カップは発砲スチロールで出来ていて、手に熱が伝わりにくい工夫がしてあります。

それに加え、ラーメンをフォークで食べるという斬新なスタイルを提案し、若者に新しい時代の幕開けを宣言したのです。そのスタイルに、若者たちは「カッコイイ!」と言って跳びつきました。


カップヌードルが初めて我が家に登場したときは、いい意味でも悪い意味でも驚きでした。

待ちに待ったカップヌードルを前に、さっそく、お湯を入れて3分間待ちます。ようやく蓋をあけると、これまでのチキンラーメンとは違う香りがたちこめ、目に入ってきたのは、豊かさ、豪華さ、華やかさでした。

麺の上に具がのっているのです。スクランブルエッグ風の玉子とネギ、エビ、サイコロ状の肉のかたまりが具として入っています。黄、青、赤、茶と色合いも良いのです。

まずスープを一口飲んでみました。チキンラーメンのスープとは違う、コンソメのような味を感じました。

麺をすすってみると、馴染みの味ではありません。ここから期待は裏切られて行きます。チキンラーメンの醤油味を焦がしたような味と、コンソメや色々な調味料の味とが、混ぜ合わさったような奇妙な味がしました。

次に、肉のかたまりの様な物を口にすると、変な味がしました。初めて出会う味です。家畜の飼料の様な匂いもしました。

玉子は少し甘みがあり、ネギとエビは癖の無い無難な味でした。スープにしても肉にしても、人工的な味と薬品臭さが気になります。食べたあとに喉が渇くのは、塩分が多いためでしょう。

味をよくするために麺をラードで揚げる工程をテレビで見たことがありました。これでは余計な脂肪分を身体に取り込むことになります。麺も炭水化物なので、カップヌードルを食べれば、カロリー過多になるでしょう。

今思うと、カップラーメンを毎日おやつとして食べていれば、カロリーのとりすぎで肥満になり、さらに塩分過多化学物質大量使用も加わって、成人病のリスクが高くなるだろうと心配になります。


カップヌードルを皮切りに、他の食品メーカーも工夫をこらして類似の商品を作り出しました。

サッポロ一番カップスターは、カップの材質も変えて紙で出来ていました。カップの表面は、硬めの紙が波板の様な形状をし、熱を手に伝わりにくくしてあります。今ならプラスチックゴミを出さず環境にやさしいカップということになります。

しかし、麺をラードで揚げることや、塩分過多と化学物質使用の問題は、どのカップ麺にも共通します。

おやつにカップ麺が定番になり、袋に入ったインスタントラーメンを買う機会が減りました。

しかし、カップ麺は、どれも鍋で作る即席ラーメンと違い、後から野菜を入れることが出来 ません。どれもフリーズドライのネギが少しと玉子、エビ、それに正体不明の人工肉などが入ってるだけです。今なら、極めて健康に悪いラーメンとなります。 

   

カップのコンセプトは、お湯さえあれば場所を選ばないことでした。当初は、歩きながらでも食べられるということで若者から支持されました。

確かに今でも、被災地や災害救助現場などでは、なくてはならない存在になっています。食品メーカーにとっては栄養のバランスや健康への影響は、二の次だったのでしょう。

しかし、食品なのですから、おやつに食べる子どもたちの健康にも配慮して、余計な脂肪を避け、塩分や化学調味料の使用を極力抑えように努力てほしいものです。

食品メーカーが、安心、安全で美味しい食べものが庶民のもとに届くようにしていれば、もっと多くの人から支持されたでしょう。


          たべものがかり

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